『猫種』に感じる違和感
「犬」の種類を意味する表現が、『犬種』。
これを「猫」におきかえれば『猫種』となりますが…。
ちょっと奇妙な感じがしませんか!?
『猫種』って何だかしっくりこない――
これは一体、なぜなのでしょうか。
実は、この違和感。
『猫』という動物の個性やルーツ、人との関わりなどのニュアンスを
うまーく物語っていたりするんです。
「仕事(役割)に応じて、人為的に改良されてきた動物」
それが『犬』だということは、これまでにお話してきたとおり。
「集団」で狩りをおこなってきた経緯、
社会性に長け、リーダー(=人)に従うことができる、という背景があって
『犬の種類』がつくり出されていきました。
一方、猫はというと…
ひっそり待ち伏せて獲物を仕留めるという方法で
「単独」で狩りをおこなってきた、という経緯があります。
濃密な主従関係は必要ない、という背景があって
犬ほどには、人為的な改良はおこなわれてきませんでした。
つまり犬に比べて、猫の種類は圧倒的に少ないんです。
それに加えて、行動範囲や繁殖などの規制もしにくかったことから
大部分が混血種だともいわれているほどなんですね。
犬のように明確な分類で区切られていないんですよ、実のところは…。
『猫種』という表現がなじんでいない、という冒頭の違和感には
こういう事情があったりするんです。
それでは、いよいよ《猫編》のスタートです!
〜次回に続く〜