さて今回は、人々のさまざまな願いや望みが折り重なって
改良されてきた犬たちのお話です。
多様な過程を経て、これらの犬種が固定化されていったのですが
それらが意味するものは、やはり
犬がどれほど魅力にあふれていたか、なのではないでしょうか。
例えば、時代の権力者たちに愛されてきた犬種がいました。
ヨーロッパの王侯・貴族のステイタスとされたのはパピヨンですし、
アジアの寺院で神聖化されていたのはペキニーズやシー・ズー。
日本の将軍や諸大名家の室内においては
チンが愛玩されていた、という話もあります。
サイズダウンを試みた結果、生み出された犬種もいました。
スタンダードサイズからミニチュアサイズへ、
そしてさらに小型化されていったのは、トイ・プードル。
ジャーマン・ピンシャーやイタリアン・グレーハウンドなどから
小型化されたのは、ミニチュア・ピンシャー。
スピッツから小型化されたのは、ポメラニアンだとされています。
※似たような経緯で、被毛の改良もおこなわれてきたようです。
スムースコート(短毛)のチワワと、パピヨンや
ポメラニアンなどを交えてつくられていったのが、
ロングコート(長毛)のチワワだとされています。
“コート、そしてカラーによっても性格が異なる”といわれるのも
納得のできる話ですね。
原種の気質が比較的緩和されているのも、このグループの特質。
小柄で愛らしい姿に注目が集まり、
現在の日本では、非常に人気の高い犬種たちが揃っています。
室内で、日常生活に密接してくらすことが多いため、
人に依存しすぎて神経質になったり、
逆に、自己主張が強くなりすぎたりする場合もあります。
犬種にあった育成環境を考えながら、
この小さなパートナーとの良好な関係を築いていきましょう。